ひと
産業医科大学の初代リハビリテーション医学教授になられた 緒方 甫(おがた・はじめ)氏
渡辺 英夫
1
1佐賀医大
pp.581
発行日 1980年7月10日
Published Date 1980/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104360
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緒方甫先生は久留米大学医学部を昭和33年に卒業後,熊本大学医学部整形外科学教室に昭和34年に入局され,私の2年先輩にあたります.熊本県の水俣市立湯之児リハビリ・センターに勤務されていた昭和39年頃よりリハビリ医学の重要性を特に強く感じられ,整形外科医としてのメスを捨てリハビリ専門医となる大決心をされたようです.とくに脊髄損傷,頸肩腕症候群などで立派な業績をあげておられます.昭和43年にはニューヨーク大学のラスク博士のリハビリ研究所での研修をされ,その後九州労災病院のリハビリ部長をへて昭和53年4月より新設の産業医科大学の初代リハビリ教授となられました.
先生は温厚で真面目な方ですがご尊父が緒方維弘先生(前熊本大学体質医学研究所生理学教授)と知れば,頷けるところです.学生時代にはボクシングやラグビーで活躍されたとのことで,そのせいか先生は,たよりがいのある芯の強さを持っておられます.日本のリハビリ医学発展のために先生の益々のご活躍が期待されます.
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