Japanese
English
特集 性の問題
脊髄損傷者の性生活とカウンセリング
Sexual Life in Spinal Cord Injuries and Sexual Counselling.
蜂須賀 研二
1
,
千野 直一
1
,
野町 昭三郎
2
,
浅葉 義一
3
Kenji Hachisuka
1
,
Naoichi Chino
1
,
Shozaburo Nomachi
2
,
Giichi Asaba
3
1慶応義塾大学医学部リハビリテーションセンター
2国立療養所村山病院
3国立塩原温泉病院
1Rehabilitation Center, Keio University.
2National Sanatorium Murayama-Byoin.
3National Shiobara SpaHospital.
キーワード:
脊髄損傷
,
性生活
Keyword:
脊髄損傷
,
性生活
pp.843-847
発行日 1979年11月10日
Published Date 1979/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104226
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はじめに
われわれは脊髄損傷患者のより良い社会復帰を目指して各種の治療,訓練,指導を行い,包括的リハビリテーションの実現に努力してきた.しかし,入院患者からしばしば性生活に関する相談を受けるにおよび,性のリハビリテーションの必要性やその立ち遅れを痛感するに至った.脊髄損傷の性機能に関して統計的研究,神経生理学的研究6~11)はしばしば見受けられ,本邦においてもいくつかの大学や病院で熱心な研究が進められている.ところが,リハビリテーション医としてこのような患者に接し,具体的にどういう指示や指導を与えれば良いかはほとんど記載されていない.今回われわれは,国立療養所村山病院,国立塩原温泉病院,慶応義塾大学病院に入院した脊髄損傷患者の性の実態調査1~2)およびカウンセリングを行い,若干の知見を得たので報告する.
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