印象記
第14回国際整形災害外科学会(SICOT '78)―昭和53年10月15日~20日,京都
土屋 弘吉
1
1横浜市立大学整形外科
pp.243-246
発行日 1979年3月10日
Published Date 1979/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104130
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第14回国際整形災害外科学会は,昭和53年10月15日から20日まで,天児民和名誉教授を会長とし,津山直一教授を事務総長として開催された.
そもそもSICOT(Soeiété Internationale de Chirurgie Orthopédique et de Traumatologie)が設立されたのは1929年のことで,イギリスのSir Robert Jonesが初代会長となり,1930年バリで第1回の総会が持たれた.それ以後多少の乱れはあるが大体3年毎に各国回り持ちで開催され,第2回ボロニアおよびロ一マ(1936),第3回ブラッセル(1946),第4回アムステルダム(1948年),第5回ストックホルム(1951)と続き,以後正確に3年毎に開催された.1960年はじめて欧州大陸を出てニューヨークで開かれ,その後3回目にメキシコシティーに渡った他はずっと欧州で開かれている.今回はじめてアジアのしかもわが国で開催されたということは,SICOTの歴史からみれば,まことに画期的のことである.しかも,時あたかもSICOT設立以来1年早いがちょうど50周年を迎える時期にあたっており,今回の発会式にあたってSICOT国際本部会長C. Casuccio(伊)ら本部役員の記念講演も加えられ,また1929年SICOT設立の発起人となった20数名のうち,ErlacherとLorthioirの2人だけが健在であり,そのうちLorthioirが開会式に出席して記念品を受けた.
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