ついである記・8
オランダでのSICOT世界会議
山室 隆夫
1,2
1京都大学
2国際整形災害外科学会
pp.1372-1373
発行日 1996年12月25日
Published Date 1996/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902062
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今年(1996年)の8月,オランダの首都アムステルダムにおいて国際整形災害外科学会(SICOT)の世界会議がベアトリックス王女の御臨席もえて盛大に開催された.私はこの学会の理事長として身に余る光栄を与えられたが,また,同時に極めて重い責任を感じていたので,この会議の終了と共に理事長の席をカナダのソルビー教授に譲ってほっと一息ついているというのが今の私の偽らぬ心境である,ところで,毎月書き継いでいるこの小文は,私が世界のいろいろな国々で見聞したことを時の順に書き連ねているわけではなく,想い出すことをその都度気ままに書いているので前後の脈絡は殆んどないと言ってよい.しかし,書き止めておきたい沢山の古い想い出があるのに,今年の8月のことをもう早や書いておきたいと考えるのは,自分にとってこの世界会議は忘れてはならないイベントであったことと,そこで感じ取ったことを風化させずに次の世代に伝えておきたいというやや年寄りじみた気持からである.
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