学会印象記
イスラエルのSICOT 12
天児 民和
1,2
Tamikazu AMAKO
1,2
1九州大学
2九州労災病院
pp.245-246
発行日 1973年3月25日
Published Date 1973/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904816
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昨年10月9日から13日までイスラエルで開催せられました第12回の国際整形外科災害外科学会に出席して参りました.普通この学会のことをSICOTと呼んでいます.そもそも本会は第1回が1930年にパリで開かれております.それから戦争で一時中断致しましたがその後復活し,今回で第12回になつた訳です.世界の整形外科が分化し,発展してまいりましたのと歩調を合わせてこの学会も大きく発展して参りました.総会は3年目毎に開かれておりますが,そのたびに参加者も多く世界各国の一流の学者が集まります.本年はイスラエルで開催されましたが丁度その前にミュヘンオリンピックでアラブゲリラの襲撃があつたり,またその前にテルアビブ空港で日本人の乱射事件があつたりして参加を躊躇する人が多くなりました.日本人も最初は180名申し込んでおりましたが約100名がキャンセルして実際に学会に参加せられたのは100名を下回つておりました.しかしドイツ,フランスの参加者も少なく,その上にアラブ諸国からは1名も参加しておりませんし,ソビエトからも1名も参加がなかつたようです.
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