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特集 脳卒中のリハビリテーション
第一線病院における脳卒中リハビリテーションのあり方
The System of Stroke Rehabilitation in Community Hospital.
二木 立
1
Ryu Niki
1
1代々木病院理学診療科
1Yoyogi Hospital.
pp.353-364
発行日 1977年5月10日
Published Date 1977/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103783
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はじめに
脳卒中のリハビリテーションは発作後早期から開始すべきことは今や一般の常識になりつつある.他方,それは専門のスタッフと設備を擁した専門病院で行なうものという考えも根強い.しかし,脳卒中患者は特殊な場合を除けば,まず第一線の診療所や一般病院で扱われており,そこでリハビリテーションがなされなければ早期のリハビリテーションは不可能であり,実際行なわれることも少ないのが現状である.このため,脳卒中のリハビリテーションは理念としては地域との密着性が強調されながら,現実には医療の他の分野に比べて極端に地域性を失ってしまっている.
小論では,私の勤務する病院での経験にも触れながら,このような歪みをのりこえ地域に根ざしたリハビリテーションを発展させるために,第一線の一般病院における脳卒中のリハビリテーションのあり方を考えたい
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