学会報告
第14回関東地方リハビリテーション医学懇話会―昭和51年3月6日,於東京逓信病院
林 弘
1
1東京逓信病院内科
pp.664-665
発行日 1976年8月10日
Published Date 1976/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103613
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話題1 特異な後遺症状を呈したCO中毒例とそのリハビリテーション
東京警察病院多摩分院
リハビリテーション部
黒川 有 推名 健二
症例は24歳の女性で,都市ガスの事故によるCO中毒のため,初期には重篤な意識障害と四肢麻痺を呈したが,その後両下肢の痙性不全麻痺を遺すのみで,全く精神症状も認めないという特異な経過をとった.従来の報告にも,これに近いものは皆無ではないが,精神症状を全く欠き,両下肢の運動障害を遺す点では稀有な例であり,リハの適応例としても興味ある症例である.演者らはSMON病に準じた機能訓練を行い,かなりの効果を挙げつつあり,なお慎重なfollow-upを続けている.
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