一頁講座 トランスデューサーの各種・6
差動トランス(Ⅱ)
土屋 和夫
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1労災義肢センター
キーワード:
トランスデューサー
,
差動トランス
,
体重心跡計
,
透析監視装置
Keyword:
トランスデューサー
,
差動トランス
,
体重心跡計
,
透析監視装置
pp.503
発行日 1975年6月10日
Published Date 1975/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103361
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D.応用例
数mm以下,数μ程度の微小変位の測定に適するから,力や荷重のトランスデューサーとして利用される.カの倹出といっても,力により生ずるひずみ(微小変位)を測ると考えてほしい.図1に示す如く,円筒(または楕円筒)の金属パイプの中に差動トランスを組み込み,コイルは円筒下部に固定,鉄心は円筒上部に固定する.上部に力が加わると,パイプの弾性により,円筒は破線の如くひずむ.円筒のひずみと力とは,材料金属の弾性の制限内では直線関係が保たれる.円筒の弾性を適宜選択すれば,数十g~数百kgの荷重測定に適したトランスデューサーが得られる.この場合,最小秤量感度は1/100~500(50kg荷重時で500g~100g)程度なら容易に得られる.差動トランスの出力に整流回路と記録計を接続すれば記録式荷重計となる.その応用例を2~3挙げる.
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