一頁講座 トランスデューサーの各種・5
差動トランス(Ⅰ)
土屋 和夫
1
1労災義肢センター
キーワード:
トランスデューサー
,
差動トランス
Keyword:
トランスデューサー
,
差動トランス
pp.421
発行日 1975年5月10日
Published Date 1975/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103342
- 有料閲覧
- 文献概要
A.原理
変圧器の一種.図1に示すごとく,移動できる鉄心(コア)と1次コイル及び2組の等しい巻線数をもつ2次コイルからなる.入力端子1-1′に交流を加えると,0-2及び0-2′端子に誘導起電力ES1及びES2が得られる.両2次コイルの極性が逆向きに直列接続してあるから,出力端子2-2′には両電圧の差ES1-ES2が表われるので差動トランスと呼ぶ.
コアが両2次コイルに対し対称の位置にあるときはES1=ES2となり,出力電圧E20となる.これを中心に上下にコアが移動すると,両2次コイルの結合係数が非対称になり,図2に示すような電圧変化が得られる.出力電圧E2は0から正方向,負方向に対し,良好な直線性を示すので,変位の検出装置として利用される.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.