Japanese
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特集 老人のリハビリテーション
変形性関節症の発生―血行からみた成因
The Studies on Etiology of the Osteoarthritis: Osteoarthritis in View of Blood Supply.
猪狩 忠
1
,
星 秀逸
1
Tadashi Igari
1
,
Shiyuitsu Hoshi
1
1岩手医科大学整形外科
1Dept. of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Iwate Medical University.
キーワード:
老人
,
変形性関節症
Keyword:
老人
,
変形性関節症
pp.799-805
発行日 1974年11月10日
Published Date 1974/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103228
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はじめに
関節の老化の代表的なものは,変形性関節症である.その種々の病変は老化現象としてirreversibleなものと考えられていた.もしそうだとすれば,ひとたびこの病変が発症すれば根治は不可能であり,これを正常に復せんとする努力は無意味である.しかし,関節外科の発達に伴って,積極的に治療されるようになり,治療法も過去20年間で著しい変貌を遂げ,治療成績も向上してきた.
こん回は変形性関節症中頻度の高い変形性股関節症を中心に述べる.その成因については今日まで種々の説が提唱されている.すなわち,機能的機械的発生説,血行障害説など先人によって本態解明の努力が続けられている.
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