特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所
貼付薬
変形性関節症での使い分け
普天間 朝拓
1
1沖縄県立中部病院整形外科
キーワード:
変形性関節症
,
非ステロイド性抗炎症薬
,
NSAIDs
,
貼付薬
,
ゲル剤
,
エスフルルビプロフェン
Keyword:
変形性関節症
,
非ステロイド性抗炎症薬
,
NSAIDs
,
貼付薬
,
ゲル剤
,
エスフルルビプロフェン
pp.327-331
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228064
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎整形外科に限らず,患者から鎮痛貼付薬(主に湿布薬)の処方を希望される場面は少なくない.貼付薬の種類による患者満足度に大きな違いはないと思われるが,使用方法や合併症によって,患者満足度は大きく変わってくる.
◎変形性関節症に対する貼付薬の使用は,決して治療の中心になるものではないが,その簡便さ,副作用の少なさといった点で患者からの評価は好意的である.
◎特に変形性膝関節症において非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)貼付薬はベネフィットが大きく,膝以外の変形性関節症についてはエビデンスが低いものの,内服に比べて消化器障害のリスクが低く,総じて安全と評価されている.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.