Japanese
English
研究と報告
促通肢位と反応時間―上肢について
PNF Attitude and Reaction Time.
中村 隆一
1
,
斉藤 宏
1
,
Viel Eric
2
Ryuich Nakamura
1
,
Hiroshi Saito
1
,
Eric Viel
2
1東京都神経科学総合研究所リハビリテーション研究室
2都立府中リハビリテーション学院
キーワード:
PNF
,
反応時間
,
運動協調性
,
理学療法
Keyword:
PNF
,
反応時間
,
運動協調性
,
理学療法
pp.1190-1194
発行日 1973年12月10日
Published Date 1973/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103070
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【抄録】Proprioceptive neuromuscular facilitation(PNF)は麻痺筋の筋力増強を目的として用いられている手技である.この手技が協調運動の一要素である,動作開始の速さ―反応時間(RT)―にどのような作用をもつか検討した.正常成人で,上肢を基本肢位と促通肢位にした場合,上腕二頭筋と上腕三頭筋のRTにどのような変化がみられるか,筋電図によるRTの測定(premotor timeの測定)を行った.その結果,促通肢位は明らかにRTを短縮させた.PNFにおいて用いられている肢位は,上肢に関しては,反応動作開始の潜時を短くするものであり,運動協調性獲得に役立つものと思われる.
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