Japanese
English
特集 リハビリテーションこの10年
看護の立場から
These 10 years in rehabilitation-from the viewpoint of nursing.
遠藤 千恵子
1
Chieko Endo
1
1東京都老人総合研究所
1Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology.
キーワード:
リハビリテーション医療
,
リハビリテーション看護
,
チームアプローチ
,
リハビリテーション・ナース
Keyword:
リハビリテーション医療
,
リハビリテーション看護
,
チームアプローチ
,
リハビリテーション・ナース
pp.545-549
発行日 1973年5月10日
Published Date 1973/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102936
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はじめに
全人間的存在としての患者や障害者への健康問題の解決については,リハビリテーションの理念が強調され,総合保健医療といった総合化への概念が導入されている.これは実践場面としての医療が専門分化をよぎなくされているためであろう.医学の学問的な性質としては,複雑な人間の病気の追求とその治療法の確立のために,専門分化の道を基本的に変えるわけにはいかないと思われる.
わが国のリハビリテーション医療も,その啓蒙される理念と現実には大きな断層をもち,幾多の矛盾をかかえながらも,とにかく自主的な意欲と積極性をもって,リハビリテーション医学会を生み,新たな医療関係者としての埋学療法士,作業療法士の養成が始められてはや10年の月日が流れた.
この間,リハビリテーション医療にはどのような方向があったであろうか.医療チームの一端を担うリハビリテーション医療の主戦力としての看護の立場からとらえてみると,そこには3つの方向があったように思われる.
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