Japanese
English
特集 リウマチのリハビリテーションⅡ
リウマチの病因論
Etiology of rheumatoid arthritis.
東 威
1
Takeshi Azuma
1
1東京大学医学部物療内科
1Department of Physical Therapy and Medicine, School of Medicine, Tokyo University.
キーワード:
病因
,
感染
,
免疫異常
,
RA細胞
Keyword:
病因
,
感染
,
免疫異常
,
RA細胞
pp.407-411
発行日 1973年4月10日
Published Date 1973/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102910
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【抄録】慢性関節リウマチの病因はまだ不明であるが,その増悪進展には免疫機序が関与していると考えられている.リウマトイド因子の発見は,この免疫機序の関与を想定させる端緒となったが,この因子自体が病因である可能性は少なく,RA細胞との関連で関節炎惹起に重要という説もあるが,近年は流血抗体よりも細胞性抗体の方に目が向けられてきている.このような免疫異常をおこさせる原因,すなわち慢性関節リウマチの病因としては,VirusやMycoplasma等の感染が疑われているがまだ確認されているものはない.あるいは単一の病原体ではなく,種々の病原体による感染が,患者側の何らかの共通の反応性によって慢性関節リウマチの発病にいたるのではないかとも考えられる.
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