特集 過活動膀胱に注目!
Ⅰ 過活動膀胱の総論 ①病態・病因
横山 修
1
1福井大学医学部器官制御医学泌尿器科学講座教授
キーワード:
病因
,
神経因性
,
非神経因性
,
生活習慣
,
血管内皮機能
Keyword:
病因
,
神経因性
,
非神経因性
,
生活習慣
,
血管内皮機能
pp.9-14
発行日 2019年6月20日
Published Date 2019/6/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.37.06_0009-0014
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過活動膀胱(overactive bladder:OAB)とは,尿意切迫感を必須とした症状症候群であり,通常は頻尿と夜間頻尿を伴い,切迫性尿失禁は必須ではない,と定義されている1)-3)。病態としては膀胱の不随意な収縮の存在が想定されており,それに伴い亢進した膀胱知覚神経の刺激が中枢へ伝達され尿意切迫感のような異常な症状が発生する。神経因性と非神経因性の原因がある。圧倒的多数を占める非神経因性OABの病因としては,肥満・高血圧・脂質異常・耐糖能異常などに関連する血管内皮機能障害,内臓脂肪由来炎症性サイトカインの増加,自律神経系の活動亢進が直接あるいは間接的にその発生に関わっていることが解明されている。「KEY WORDS」病因,神経因性,非神経因性,生活習慣,血管内皮機能
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