Japanese
English
調査
在宅生活者の生活期リハビリテーションに関する介護支援専門員へのアンケート調査
Questionnaire survey to care managers about home-based rehabilitation in chronic phase.
岡 光孝
1
,
岡本 隆嗣
1
Mitsutaka Oka
1
,
Takatsugu Okamoto
1
1西広島リハビリテーション病院
1Nishi-hiroshima Rehabilitation Hospital
キーワード:
介護保険
,
介護支援専門員
,
アンケート調査
Keyword:
介護保険
,
介護支援専門員
,
アンケート調査
pp.1245-1251
発行日 2012年9月10日
Published Date 2012/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102672
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要旨:2000年の介護保険制度発足によりケアサービスが充実した一方,依然として通所リハビリテーションや訪問看護・訪問リハビリテーションといった生活期リハビリテーションサービスの利用率は低い.特に個別リハビリテーションが主体である短時間通所リハビリテーションは普及すら不十分な現状である.今回われわれは,当地域(広島市佐伯区・西区)の介護保険における在宅リハビリテーションサービスの現状把握,個別リハビリテーション利用低迷の原因を明らかにするため,居宅介護支援事業所,地域包括支援センターの介護支援専門員に対してアンケート調査を行った.その結果,訪問介護や通所介護などの見守りを必要とするサービスの利用率は高かったが,個別リハビリテーションの利用率はきわめて低い結果であった.またアンケート結果から,現在の介護保険システム自体の問題,介護支援専門員に対する教育・リハビリテーション知識啓発の問題,医療保険から介護保険に移行する際の連携が不十分である問題が利用低迷の主たる原因であると推察された.これらを解決するため,われわれリハビリテーション専門家は,リハビリテーション知識の啓発と連携に積極的に関わり,よりいっそう地域に出るシステムを構築すべきと考える.
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