連載 汎用IT機器とリハビリテーション
障害者や高齢者も利用可能なアクセシブルな電子出版
野村 美佐子
1
,
河村 宏
2
1(公財)日本障害者リハビリテーション協会情報センター
2DAISYコンソーシアム
キーワード:
アクセシブルな電子出版
,
DAISY
,
プリントディスアビリティ
,
EPUB
Keyword:
アクセシブルな電子出版
,
DAISY
,
プリントディスアビリティ
,
EPUB
pp.199-201
発行日 2012年2月10日
Published Date 2012/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102383
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障害者にとって健康に関する情報は大変重要である.しかし視覚障害者や,最近注目されるディスレクシアなど読むことが困難な人々にとっては出版物がアクセシブルでなければ重要な情報が得られない.2011年6月に発表された「障害に関する世界報告書」1)は,長い間アクセシビリティを訴えてきた人々の要求に応えるように,「読みやすい(easy-to-read)形式」,「アクセシブルなPDF」,そして「DAISY形式」で提供された.2006年に国連の総会で障害者権利条約が採択され,そこで謳う情報のアクセスを保障する出版は,世界保健機関(WHO)においても課題であったが,上記のようなアクセシブルな出版を継続して行っていくことを宣言している.ここでは,前述の報告書のなかで,W3C(World Wide Web Consortium)のWebアクセシビリティ・ガイドラインとともにアクセシブルな電子出版を実現する技術として高く評価されるDAISYの概要と活用事例を紹介する.
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