Japanese
English
研究と報告
手根管症候群の神経伝導検査における各種検査法の感度の比較
Comparison of sensitivities in electrodiagnostic tests in carpal tunnel syndrome:a pilot study.
栃倉 未知
1
,
児玉 三彦
1
,
笠原 隆
1
,
笹尾 ゆう
1
,
小山 祐司
1
,
藤井 智恵子
1
,
菅谷 睦
1
,
花山 耕三
1
,
正門 由久
1
,
小林 由香
2
Michi Tochikura
1
,
Mitsuhiko Kodama
1
,
Takashi Kasahara
1
,
Yu Sasao
1
,
Yuji Koyama
1
,
Chieko Fujii
1
,
Mutsumi Sugaya
1
,
Kozo Hanayama
1
,
Yoshihisa Masakado
1
,
Yuka Kobayashi
2
1東海大学医学部専門診療学系リハビリテーション科学
2東海大学医学部外科学系整形外科学
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University School of Medicine
2Department of Orthopaedic Surgery, Tokai University School of Medicine
キーワード:
手根管症候群
,
神経伝導検査
,
比較検査法
Keyword:
手根管症候群
,
神経伝導検査
,
比較検査法
pp.67-73
発行日 2012年1月10日
Published Date 2012/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102340
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要旨:〔目的〕CTSの神経伝導検査で有用とされる比較検査法の感度を比較し,推奨度を明確にする.〔対象〕CTSと臨床診断した29例35手であった.〔方法〕前方視的研究で,一般的検査として正中神経運動・感覚神経伝導検査を,比較検査として日本神経治療学会が推奨する5つの検査を全例に行った.異常の判定は過去の報告からの正常値を参考値として引用して行い,診断感度を比較した.CTSの重症度や活動電位導出の状況についても検討した.〔結果〕全比較検査の感度は一般検査に比し高かった.特に,環指比較法と虫様骨間筋比較法が0.86と高感度を示した.環指法において正中神経感覚神経活動電位が導出できたのは4割であった.虫様筋の活動電位は全例から導出でき,比較が行えた.〔結語〕比較検査5手法を全例に施行し,感度を比較した報告はない.今後,当施設の正常値を作成したうえで多数例について検討し,各検査の特性を明確化することで,推奨の根拠を確立していく必要がある
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