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特集 各種疾患におけるリハビリテーションのエビデンス
大腿骨頸部/転子部骨折
Hip fracture.
萩野 浩
1
Hiroshi Hagino
1
1鳥取大学医学部保健学科,同附属病院リハビリテーション部
1School of Health Science/Rehabilitation Division, Tottori University
キーワード:
大腿骨頸部/転子部骨折
,
加速的リハビリテーション
,
集学的リハビリテーション
Keyword:
大腿骨頸部/転子部骨折
,
加速的リハビリテーション
,
集学的リハビリテーション
pp.823-828
発行日 2010年9月10日
Published Date 2010/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101846
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はじめに
大腿骨頸部/転子部骨折(大腿骨近位部骨折)は患者数が多く,一度,骨折すると,移動能力の障害をはじめとして,著しい身体機能低下を来す.また同時に,治療に多大な費用を要することから,高齢者の最も重要な骨折に位置づけられている.さらに今後,患者数の増加が予想されるため,その標準的な治療法の確立が求められてきた.大腿骨頸部/転子部骨折診療ガイドラインはevidence based medicine(EBM)の手法にしたがって,臨床研究の結果から得られたエビデンスに基づいて作成され,2005年6月に公開された1).
本稿では,本ガイドラインの作成過程を概説し,これに基づいた大腿骨頸部/転子部骨折のリハビリテーションを紹介する.さらに,その後に発表されたエビデンスを検討して最新の知見を示す.
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