Japanese
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特集 各種疾患におけるリハビリテーションのエビデンス
運動器疼痛性疾患―変形性関節症と関節リウマチ
Evidence based rehabilitation for osteoarthritis and rheumatoid arthritis.
田中 一成
1
,
三浦 靖史
2
,
佐浦 隆一
1
Kazunari Tanaka
1
,
Yasushi Miura
2
,
Ryuichi Saura
1
1大阪医科大学総合医学講座リハビリテーション医学教室
2神戸大学大学院保健学研究科
1Department of Rehabilitation Medicine, Division of Comprehensive Medicine, Osaka Medical College
2Department of Rehabilitation Science, Kobe University Graduate School of Health Sciences
キーワード:
変形性関節症
,
関節リウマチ
Keyword:
変形性関節症
,
関節リウマチ
pp.815-821
発行日 2010年9月10日
Published Date 2010/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101845
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はじめに
ACP(American College of Physicians)Journal Clubにおいてevidence based medicine(EBM)の概念が提唱されて以来1),適切な治療法の選択には「正しい方法論に基づいた観察や臨床研究に基づく科学的根拠」が必須であり,これが患者利益のみならず深刻な医療経済危機に対する処方箋になり得るという考え方が医学の大きな潮流になっている.今後,リハビリテーション診療においても,これまで蓄積された根拠を整理,分析し,治療法の選択基準やその効果などを明らかにしたうえでevidence based rehabilitationを行うことが求められている.
本稿では,代表的な運動器疼痛性疾患である,変形性関節症および関節リウマチ(rheumatoid arthritis;RA)に対するリハビリテーション治療のエビデンスを情報データベースから探求し,その科学的妥当性と正当性について概説する.
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