Japanese
English
研究と報告
麻痺側上肢使用状況の評価―Motor Activity Log-14の信頼性と妥当性
Reliability and validity of Motor Activity Log-14.
原 譲之
1
,
大場 秀樹
1
,
新藤 恵一郎
2
,
早稲田 真
3
Joji Hara
1
,
Hideki Oba
1
,
Keiichiro Shindo
2
,
Makoto Waseda
3
1東京都リハビリテーション病院作業療法科
2東京都リハビリテーション病院リハビリテーション科
3慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
1Department of Occupational Therapy, Tokyo Metropolitan Rehabilitation Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Tokyo Metropolitan Rehabilitation Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine, Keio University
キーワード:
上肢機能評価
,
日常生活
,
Motor Activity Log(MAL)
,
脳卒中
,
計量心理学
Keyword:
上肢機能評価
,
日常生活
,
Motor Activity Log(MAL)
,
脳卒中
,
計量心理学
pp.485-489
発行日 2010年5月10日
Published Date 2010/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101773
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要旨:〔目的〕日常生活での麻痺側上肢の使用状況を評価できるMotor Activity Log-14(MAL-14)の信頼性と妥当性を検証した.〔対象〕明らかな高次脳機能障害のない40名の脳卒中患者を対象とした.〔方法〕2名の評価者が同一の対象者に対し,MAL-14の使用頻度(AOU)と動作の上手さ(QOM)のスコアをつけ,級内相関係数(ICC)およびweighted κを用いて評価者間信頼性を検討した.また,Cronbachのα係数を用いて尺度の内的一貫性を,他の上肢機能評価尺度との相関から併存的妥当性を検討した.〔結果〕ICCとweighted κは良好な一致率を示し,Cronbachのα係数は適切な値を示した.また,他の上肢機能評価尺度との相関は高かった.〔結語〕MAL-14は,日常生活での麻痺側上肢の使用状況を評価するために有用である可能性が示唆された.
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