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特集 関節リウマチの治療―薬物療法を中心に
―薬物療法の実際―非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)とステロイド薬
Non-steroidal anti-inflammatory drugs(NSAIDs)and steroids.
田村 直人
1
Naoto Tamura
1
1順天堂大学膠原病内科
1Department of Internal Medicine and Rheumatology, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)
,
ステロイド薬
,
関節リウマチ
,
治療
Keyword:
非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)
,
ステロイド薬
,
関節リウマチ
,
治療
pp.227-232
発行日 2010年3月10日
Published Date 2010/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101721
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はじめに
関節リウマチ(rheumatoid arthritis;RA)治療は,メトトレキサート(methotrexate;MTX)を中心とした有効性の高い抗リウマチ薬(disease modifying anti-rheumatic drugs;DMARDs)の使用,生物学的製剤の登場によりめざましい進歩を遂げている.これらの関節破壊抑制作用を有する薬剤を用いてRAをtight control(厳格に治療)することにより,臨床的寛解を導入し,X線上の進行を阻止して,患者のquality of life(QOL)を高いレベルで維持することがリウマチ治療の目標となっている.さらに,より早期から積極的な治療を行うことでdrug freeを達成できる可能性も示されている.
一方で,依然として非ステロイド系抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs;NSAIDs)およびステロイドはRAの補助的な薬剤として広く用いられており,これらの薬剤の使用法は患者の予後に大きく影響すると考えられる.
本稿では,NSAIDsおよびステロイドのRA治療における位置付け,使用法,使用に際しての注意点などについて解説する.
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