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実践講座 精神・神経系薬物療法の知識・1【新連載】
現在進行形の抗精神病薬―第2世代抗精神病薬とは何か
The progressive antipsychotics in today: what are the second generation antipsychotics?
橋本 学
1,2
Manabu Hashimoto
1,2
1独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター
2産業医科大学リハビリテーション医学講座
1National Hospital Organization Hizen Psychiatric Center
2Department of Rehabilitation Medicine, University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
第2世代抗精神病薬
,
ドパミン神経経路
,
ドパミンD2受容体
,
セロトニン5-HT2A受容体
Keyword:
第2世代抗精神病薬
,
ドパミン神経経路
,
ドパミンD2受容体
,
セロトニン5-HT2A受容体
pp.45-50
発行日 2010年1月10日
Published Date 2010/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101682
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はじめに―第2世代抗精神病薬の登場
1950年代にクロルプロマジン(コントミン®)やハロペリドール(セレネース®)のような抗精神病薬が登場し,精神科薬物療法(とくに統合失調症治療において)は革新的変化を遂げた.その後も多くの抗精神病薬が開発されたが,数十年の長きにわたってクロルプロマジン,ハロペリドールを中心とする薬剤が主流であり続けた.これらの薬剤を第1世代抗精神病薬(あるいは定型抗精神病薬)という.しかし,今世紀においては,従来の抗精神病薬とは異なる第2世代抗精神病薬が薬物治療の主流になっている.
本稿では,今日の抗精神病薬治療の中心である第2世代抗精神病薬の特徴を概説する.
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