Japanese
English
特集 神経疾患薬物治療の問題点
抗精神病薬
On Application of Antipsychotic Drugs
清水 信
1
Makoto Shimizu
1
1東京慈恵会医科大学精神医学教室
1Department of Psychiatry, Jikei Univerity School of Medicine
キーワード:
antipsychotic drugs
,
pharmacotherapy
,
extrapyramidal disease
,
involuntary movement
,
adverse reaction
Keyword:
antipsychotic drugs
,
pharmacotherapy
,
extrapyramidal disease
,
involuntary movement
,
adverse reaction
pp.209-214
発行日 1994年3月1日
Published Date 1994/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900602
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はじめに
神経疾患の治療の中で抗精神病薬の占める比重はそれほど大きなものではないが,他の薬物をもって代えがたい有用性をもつ点では重要な治療薬といえよう。
1950年代の初めに,最初の抗精神病薬にあたるクロールプロマジンの精神病に対する効果が確認され,数年のうちに先進各国の間に「精神薬理学的革命」とよばれる世界的な精神病治療の変革を起こした事実はあまりにも有名である。抗精神病薬は,意識水準に大きな影響を与えず,幻覚,妄想などの精神症状を改善する薬物で,臨床的には精神分裂病の治療にもっとも広く用いられてきた。
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