Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「青い鳥」―吃音教師が紡ぎ出す真実の言葉
二通 諭
1
1札幌学院大学人文学部人間科学科
pp.881
発行日 2009年9月10日
Published Date 2009/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101600
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私が中学校の教員だったころ,吃音の生徒が相談に来た.全校集会で発表した後,下の学年の生徒からすれ違いざまにからかわれるし,実際,タ行から始まる言葉が出づらいので,いつも不安であると,その胸中を語る.私も吃音障害を抱えたまま教師になった身である.ここは吃音者の哲学を聞かせるべきだと考えた.ポイントは2つ.
第1に,この人が紡ぎ出す言葉ならもっと聞きたいと思われること.第2に,苦しむ側にいないで,苦しむ人々を助ける側に回ることで,第1のことも実現できるということ.
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