Japanese
English
症例報告
半固形経腸栄養剤導入により胃食道逆流が著明に改善したワレンベルグ症候群の1例
Case report of Wallenberg syndrome that gastro-esophageal reflux improved with half solid enteral feeding nutrients.
菅原 英和
1,2
,
百崎 良
2
,
小林 健太郎
1,2
,
安保 雅博
2
Hidekazu Sugawara
1,2
,
Ryo Momosaki
2
,
Kentarou Kobayashi
1,2
,
Masahiro Abo
2
1東京都立大塚病院リハビリテーション科
2東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation, Tokyo Metropolitan Ohtsuka Hospital
2Department of Rehabilitation, Jikei University
キーワード:
ワレンベルグ症候群
,
胃食道逆流
,
誤嚥性肺炎
,
半固形経腸栄養剤
Keyword:
ワレンベルグ症候群
,
胃食道逆流
,
誤嚥性肺炎
,
半固形経腸栄養剤
pp.671-675
発行日 2009年7月10日
Published Date 2009/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101553
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はじめに
胃瘻管理中の胃食道逆流(gastro-esophageal reflux;GER)に由来する誤嚥性肺炎は10~20%とされている1).GERによる誤嚥は,酸性胃内容物による気道粘膜の化学的障害を引き起こすため予後への影響も大きく2,3),GERの早期診断・予防は重要な課題である.半固形経腸栄養剤の導入がGERの改善をもたらすとの報告は多々なされているが,リハビリテーションに与える影響について詳細に記された報告は少ない.
今回,半固形経腸栄養剤の導入によりGERの著明な改善を認め,経管栄養注入時間の短縮によりリハビリテーション訓練時間が拡大し,スムーズな回復期リハビリテーションの進行が可能となったワレンベルグ症候群の1例を経験したので報告する.
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