Japanese
English
研究と報告
間欠的伸張運動がラット末梢神経損傷後の神経と筋に及ぼす影響―組織学,および電気生理学的所見からの検討
The effect that intermittent stretching give to the nerve and the muscle after the peripheral nerve damage: an examination from the pathological and electrophysiological views.
田村 将良
1
,
水野 雅康
1
,
塚越 卓
2
,
谷本 正智
1
,
磯山 明宏
1
,
小島 聖
3
Masayoshi Tamura
1
,
Masayasu Mizuno
1
,
Taku Tsukagoshi
2
,
Masanori Tanimoto
1
,
Akihiro Isoyama
1
,
Satoshi Kojima
3
1みずのリハビリクリニック
2雄武町国保病院
3金城大学医療健康学部
1Mizuno Rehabilitation Clinic
2Oumu-cho National Health Insurance Hospital
3Department of Medical Health Science, Kinjo University
キーワード:
神経再支配
,
間欠的伸張運動
,
単一筋線維筋電図
Keyword:
神経再支配
,
間欠的伸張運動
,
単一筋線維筋電図
pp.439-446
発行日 2009年5月10日
Published Date 2009/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101508
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要旨:坐骨神経圧挫による末梢神経損傷モデルのラットに対して,受傷直後より間欠的伸張運動を施行し,その後の神経と筋に及ぼす影響を,組織学,および電気生理学的所見より比較検討した.ラットは,それぞれ健常群,運動群,無処置群の3群に振り分け,評価項目には坐骨神経の神経線維径とハムストリングスの筋線維径,さらにハムストリングスにおける単一筋線維筋電図の波形分析を用いた.その結果,神経線維径を除くすべての項目において,無処置群に比べ運動群において有意に改善傾向を認めた.これらのことから,一般的に間欠的伸張運動の効果として挙げられている関節拘縮や筋萎縮,浮腫の予防,運動感覚の入力などに加え,今回新たに,間欠的伸張運動が脱神経筋に対する神経再支配を促通し,筋活動と神経伝導性の改善を来す可能性が示唆された.
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