発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004039729
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現行のRCTはEBMのために最も有力なエビデンスを提供するとみなされている.しかし,他の治療と比べて有効というエビデンスが得られた治療を行ったにも拘わらず,大半の患者では他治療よりもその効果が劣るというパラドックスが起りうる.特に,進行癌や再発癌に対する根治手術にはそのリスクがある.そのため,リスクを推定して説明責任を果たすためには,RCTや統計学の見直しが必要である.臨床的立場からみたRCT及び統計学の問題を取り上げ,その解決策について述べた
©Nankodo Co., Ltd., 2003