一頁講座 QOLの測定尺度
主観的QOL尺度/LSI
佐伯 覚
1
,
千坂 洋巳
1
,
岡﨑 哲也
1
,
蜂須賀 研二
1
1産業医科大学リハビリテーション医学講座
キーワード:
QOL
,
LSI
,
高齢者
Keyword:
QOL
,
LSI
,
高齢者
pp.883
発行日 2003年9月10日
Published Date 2003/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100892
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生活満足度指数(Life Satisfaction Index;LSI)は,主として高齢者集団の生活満足度を測定し,健康関連QOLの指標として用いられてきた13項目からなる自記式の質問紙評価法である(表).
Neugartenらは,「健やかな老い」の観点から「心理的幸福感」の概念を生活満足度(Life satisfaction)と定義している.そして,Kansas City Study of Adult Lifeから,インタビュー形式のLife Satisfaction Ratings(LSR)を開発した.さらに,LSRをもとに自記式の2つの評価法―LSI-AとLSI-B―を発展させた.LSI-Aは20項目のチェック形式,LSI-Bは自由回答形式になっている.LSI-Aは人種や性差の影響を受けることが知られている.1969年,Woodらの研究によりLSI-Aから7項目を除いた13項目からなるLSI-Zが誕生した.その後,信頼性と妥当性が確立され,このLSI-ZがLSIとして広く使用されている.
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