Japanese
English
紹介 高次脳機能障害者に対する医療・福祉連携モデルの構築
2.社会福祉施設の活用
Collaboration system of medical and welfare facilities for patients with higer cortical dysfunction: 2.utilization of facilities of social welfare.
白山 靖彦
1
Yasuhiko Shirayama
1
1三重県身体障害者総合福祉センター
1Mie Prefectural Welfare Center for Physically Disabled
キーワード:
三重モデル
,
高次脳機能障害
,
包括的援助
,
ケースマネジメント
Keyword:
三重モデル
,
高次脳機能障害
,
包括的援助
,
ケースマネジメント
pp.893-898
発行日 2004年9月10日
Published Date 2004/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100705
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はじめに
大橋1)は,高次脳機能障害者に対して,医学的リハビリテーションだけでなく,生活指導や就労援助も含めた包括的援助の必要性を提唱している.三重県では,この必要性を重視し,平成13年度から高次脳機能障害者への本格的な支援を実施するために「三重県高次脳機能障害者生活支援事業」を立ち上げ,急・亜急性期病院,回復期リハビリテーション病院と身体障害者更生施設をシステム化することによって,連続したケアの実現を目指した医療・福祉連携モデルを構築した.これにより高次脳機能障害者に対して医学的リハビリテーションと社会・生活・職業リハビリテーションを包括的に提供することが可能となり,特に維持期の対応を社会福祉施設である三重県身体障害者総合福祉センター(以下,身障センター)が担当し,職場への復帰援助や安定した地域生活支援等の包括的援助機能を充実させた.また,身障センターは救命後の初期相談や社会・生活・職業リハビリテーション,そしてケースマネジメント2)手法を用いた地域支援を一体的に実施する支援機関(支援センター)の機能を担わせた.
本論文では,三重モデルにおける身障センターが関わった高次脳機能障害者(児)の転帰とその症例を紹介する.
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