Japanese
English
症例報告
経皮経食道胃管挿入術(PTEG)を施行した胃切除後嚥下障害の1例
Percutaneous Transesophageal Gastro-tubing(PTEG)in post-stroke dysphagia;a case study.
田中 芳幸
1
,
青柳 陽一郎
1
,
竹中 晋
1
,
椿原 彰夫
1
Yoshiyuki Tanaka
1
,
Yoichiro Aoyagi
1
,
Susumu Takenaka
1
,
Akio Tsubahara
1
1川崎医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School
キーワード:
胃切除術
,
脳血管障害
,
嚥下障害
,
PEG
,
PTEG
Keyword:
胃切除術
,
脳血管障害
,
嚥下障害
,
PEG
,
PTEG
pp.588-592
発行日 2004年6月10日
Published Date 2004/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100601
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はじめに
摂食・嚥下障害(以下,嚥下障害)の大半は脳血管障害や神経・筋疾患,廃用症候群に伴うものであるが,摂食・嚥下訓練を施行しても改善が思わしくなく,全量経口摂取が不可能な症例も少なからず存在する1,2).そのような症例に対しては,近年,経皮内視鏡的胃瘻造設術(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy;PEG)を行ったうえでの胃瘻からのチューブ栄養が一般的となった.今回,われわれは摂食・嚥下訓練を施行したが嚥下障害が改善せず,胃切除術を施行されていたためにPEGが不可能であり,経皮経食道胃管挿入術(Percutaneous Transesophageal Gastro-tubing;PTEG)を施行した症例を経験した.本法により良好な経過を辿ったので,その対処法を含めて若干の考察を加え報告する.
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