Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「フリーダ」―障害に打ち勝つ芸術のチカラ
二通 諭
1
1千歳市立北進中学校
pp.91
発行日 2004年1月10日
Published Date 2004/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100535
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なぜいま「フリーダ」(監督/ジュリー・テイモア)なのか.本作からキーワードというべきものを抽出するなら,革命,芸術,性,障害,自立した女性ということになり,それらはたしかに21世紀の現代においてなお色褪せないテーマである.
フリーダ・カーロは1907年メキシコ・シティ効外で生まれ,6歳で小児麻痺のため右脚が不自由になり,18歳で生涯32回も手術するほどの交通事故に遭遇する.肉体的には満身創痍の状態なのだが,革命家,芸術家,“性を楽しむ女性”から降りることなく,47歳でこの世を去るまで凛として生き抜く.
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