連載 障害者の多様な働き方
資格取得による開業―税理士事務所開業20年を迎えて
猿木 唯資
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1猿木唯資税理士事務所
キーワード:
税理士
,
資格取得
,
頸髄損傷
Keyword:
税理士
,
資格取得
,
頸髄損傷
pp.906-907
発行日 2006年9月10日
Published Date 2006/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100383
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- 文献概要
障害が多種多様であることと同様,障害者,健常者を問わず,就労形態,就労意欲も人それぞれ,さらに生活環境,就労環境も多種多様である.それゆえ,自分自身の経験,生活環境を前提にしてしか述べられないが,資格を取得して開業することによる就労の長所と短所,支援にあたるリハビリテーション関係者に知っておいていただきたいことなどを紹介したい.
受傷時の状況
1978年4月23日,この日は筆者にとって忘れられない日である.毎年4月23日が近づくと当時のことを思い浮かべる.関西学院大学の4年生になったばかりの筆者は,関西学院高等部からはじめたアメリカンフツトボールの選手として,大学3年のシーズンでは東西大学王座決定戦である甲子園ボウルで活躍するなど,アメリカンフットボールにかける情熱とともに,学生生活を謳歌していた.最終学年となって最後の1年を目一杯,学生生活をエンジョイすべしと意気盛んな時だった.そんな矢先,試合中の事故で,以後車椅子での生活を余儀なくされたのである.
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