管理栄養士―リハビリテーションにおける縁の下の力持ち

　ほとんどの病気は看護と栄養によって治る，というのは言い過ぎであろうか．少なくとも，自然治癒力が低下すると治る病気も治らないと言うことはできる．とくに栄養が保証されていない状況ではリハビリテーション医療は先に進むことができない．

　2002年度施行の改正栄養士法によって，業務内容が明確化され，資格が登録制から免許制になった管理栄養士は，医師の指導を受けて傷病者個々人への栄養管理と栄養指導などを独占して行うことができるようになった．さらに，2003年度施行の健康増進法（従来の栄養改善法を包含）によって，特定給食施設は管理栄養士を置き，適切な栄養管理を行わなければならないことになった．その施行規則には理学療法士などと同じように，利用者を評価して食事の献立を作成し，その情報を提示して食事を提供し，その品質管理と衛生管理を行って実施記録を残すことが定められている．