Japanese
English
研究と報告
パーキンソン病の首下がりに対するmuscle afferent blockの有効性について
The efficacy of muscle afferent block for the dropped head of Parkinson's disease.
浅井 宏英
1
,
宇高 不可思
1
,
久堀 保
1
,
松井 秀彰
1
,
織田 雅也
1
,
西中 和人
1
,
亀山 正邦
1
Hirohide Asai
1
,
Fukashi Udaka
1
,
Tamotsu Kubori
1
,
Hideaki Matsui
1
,
Masaya Oda
1
,
Kazuto Nishinaka
1
,
Masakuni Kameyama
1
1住友病院神経内科
1Department of Neurology, Sumitomo Hospital
キーワード:
パーキンソン病
,
首下がり
,
muscle afferent block
Keyword:
パーキンソン病
,
首下がり
,
muscle afferent block
pp.557-561
発行日 2005年6月10日
Published Date 2005/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100117
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はじめに
近年,パーキンソン病に伴う首下がりの報告が散見されるが,その発生機序および治療方法については諸説あり,一定の見解は得られていない1-7).しかし,その多くは頸部筋群のトーヌス亢進により生じており,とくに線条体黒質変性症などのパーキンソン症候群では著明な頸部筋群のトーヌスの亢進がみられることがある1).
そこでわれわれは頸部ジストニーの治療法の一つであるmuscle afferent block(MAB)を3例の首下がりを呈するパーキンソン病患者に施行し,その有効性を検討した.その結果,改善維持例が1例,一時改善例が1例,不変例が1例であった.これらの結果および各患者の臨床的特徴より,パーキンソン病首下がりにおけるMABの適応について考察し,さらに,近年普及しつつあるボツリヌス療法(BTx)との比較を行った.
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