連載 臨床実習サブノート 「どれくらい運動させていいかわからない」をどう克服するか・第5回
—中枢神経疾患—回復期脳卒中患者に対する関節可動域運動
大田 瑞穂
1
Mizuho OHTA
1
1令和健康科学大学リハビリテーション学部理学療法学科
pp.951-955
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203563
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脳卒中患者は発症後6か月以内に約5割の症例で少なくとも1箇所以上の関節拘縮が発生します1).発生率は部位によって12〜28%と異なりますが(表),肩関節や股関節の発生率が高いと報告されています1),また,身体障害が重症になるほど関節拘縮の発生率が増加するとされており1,2),筋緊張亢進や痙縮,運動麻痺による関節の不動が関節拘縮の形成に大きく関与します3).本稿では回復期における脳卒中患者を想定した関節可動域運動の具体的な方法も交えながら解説します.
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