連載 中間管理職の悩み・第11回
人を評価する人事考課には,いつもプレッシャーを感じます
篠 周平
1
,
松山 太士
2
Shuhei SHINO
1
,
Taishi MATSUYAMA
2
1医療法人社団苑田会花はたリハビリテーション病院
2社会医療法人財団新和会八千代病院
pp.594-595
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203461
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はじめに
「昨日までオーケストラでフルートを吹いていた人や手術室でメスを振るっていた人が,次の日からは,昨日までの自分と同じことをしている人たちを管理する立場になるのだ.すべてがガラリと変わる」1)——プレイヤーから管理職への転身を表現した言葉です.平均年齢が若い私たちの業種は,プレイヤーとして評価され,管理職になる準備が不十分なままに昇進することも多いと思われます.しかし管理職となってからも,現場の忙しさからマネジメントを十分に学ぶことがないまま管理を行う必要がある方も多いのではないでしょうか.
今回のテーマである人事考課も,ほかの管理業務と同様に学ぶ機会が少なく,苦手意識をもちやすい業務だとされています2).そのため本稿では,人事考課について概説したうえでプレッシャーがかかる要因について考察し,その対応策について検討したいと思います.
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