特集 総合理学療法
―理学療法士が総合的に捉える視点(水準と領域のマトリックス)―疼痛
服部 貴文
1,2
,
松原 貴子
1,3
Takafumi HATTORI
1,2
,
Takako MATSUBARA
1,3
1神戸学院大学大学院総合リハビリテーション学研究科
2前原整形外科リハビリテーションクリニックリハビリテーション部
3神戸学院大学総合リハビリテーション学部
キーワード:
疼痛の分類
,
疼痛の病態・機序
,
多面的評価
Keyword:
疼痛の分類
,
疼痛の病態・機序
,
多面的評価
pp.201-206
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203351
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Point
●疼痛は“痛い”という感覚的側面だけでなく,認知的・情動的・身体的・社会的側面といった多面性を有する
●疼痛を総合的に捉えるためには,疼痛の機序・病期分類の理解が重要である
●これらを基盤として,初学者では多面的な評価,専門家ではより詳細な評価に基づき,病態に応じた基本的または応用的な対応が必要となる
●罹患部(有痛部)のみならず遠隔部を含む全身の運動は,急性痛と慢性疼痛を問わず有効性が示されている
●認知・情動的側面の影響が強い患者に対しては,運動に加えて教育的介入を併用することが推奨されている
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