プラクティカル・メモ
情報機器作業における障害予防の指導のポイント
上田 泰久
1
Yasuhisa UEDA
1
1文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科
pp.1491-1493
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203295
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情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン
情報通信技術の発展に伴い,デスクワーカーの筋骨格系障害は増加傾向にある1).本邦におけるデスクワーカーの疼痛の部位別有病率は,頸部が最も高い2).頸部痛は,日本人の労働生産性低下による年間損失の大きな要因である3).
このような社会的背景から,情報機器を使って作業を行う労働者の健康を守るためのガイドラインとして,厚生労働省労働基準局より2002年に「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」4)が示された.そして,近年の情報通信技術革新に伴う多様な作業形態に対応するため,2019年に「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」5)が新たに制定された.
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