プログレス
福祉機器情報システムについて
杉浦 幹
1
1東京都社会福祉総合センター福祉情報サービス室
pp.264-265
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103773
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1.はじめに
東京都では,高齢化社会や情報化社会の進展に対応した事業を実施するとともに,都民の社会福祉に対する理解と参加を促進し,さらには民間社会福祉活動の振興を図る拠点として昭和59年6月に東京都社会福祉総合センター(運営:東京都社会福祉協議会)を開設した.社会福祉活動を一層進展させていくためには情報の果たす役割が重要であるとの認識から,本センターでは,福祉情報サービス事業に力点が置かれている.コンピュータを利用した福祉情報サービスシステムは,この事業の柱として昭和60年4月より運用を開始した.本システムはオンラインシステムとして稼動している.広範囲の分野の多項目にわたるデータを,大量に蓄積し,多様に検索するというコンピュータの特性能力を活用することによって,複雑多岐にわたる都民の福祉情報ニーズに迅速,的確に応える体制をつくることができる.また,各種の相談窓口等と本センターとの間をネットワーク化することで,全都的領域で情報提供が可能となる.換言すれば都民と情報を共有できる,というのが本システムの最大のメリットであり期待である.昭和62年1月現在,「制度・施策」「施設」「福祉推進機関」「ボランティア」「調査・研究」「図書」「統計」「福祉機器」の8データベースが稼動している.
今回紹介する福祉機器情報システムは,60年度1年間をかけて開発し,昭和61年4月よりサービスを開始したものである.
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