Japanese
English
報告
吸気負荷法の違いによる横隔膜筋厚の比較
Comparison of diaphragm thickness effected by different inspiratory load methods
辻 洋文
1
,
吉川 崚介
1
Hirofumi TSUJI
1
,
Ryosuke YOSHIKAWA
1
1大阪府済生会泉尾病院リハビリテーションセンター
キーワード:
呼吸筋トレーニング
,
腹式呼吸
,
横隔膜筋厚変化率
Keyword:
呼吸筋トレーニング
,
腹式呼吸
,
横隔膜筋厚変化率
pp.1121-1125
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203195
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要旨 【研究の目的】本研究では,吸気筋トレーニングについて,吸気負荷法の違いによる横隔膜筋活動への影響を,超音波画像診断装置を使用して比較することを目的とした.【方法】健常男性6名を対象とした.吸気負荷法は,吸気負荷閾値装置を使用した吸気法(以下,スレショルド法)と腹部に巻いたバンドに抗して腹壁を膨隆させる呼吸法(以下,腹式呼吸法)とし,自然呼吸と合わせて3条件で比較した.各条件で超音波診断装置を用いて,安静呼気終末位と最大吸気位の横隔膜筋厚を測定し,横隔膜筋厚変化率(change ratio of diaphragm thickness:ΔTdi%)を算出した.統計処理は各条件のΔTdi%を反復測定分散分析の後,Holm法で多重比較検定を行った.【結果】腹式呼吸法は自然呼吸,スレショルド法に比べてΔTdi%が有意に大きかった.【結論】腹式呼吸法は,スレショルド法に比べて横隔膜筋活動の増幅が可能な負荷方法と考えられる.
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