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報告
デスクワーカーの慢性頸部痛有愁訴に影響を及ぼす身体機能因子—整形外科クリニック通院患者における横断的検討
Physical functional factors influencing the prevalence of chronic neck pain in desk workers: a cross-sectional study of outpatients an orthopedic clinic
平野 健太
1
,
網代 広宣
1
,
山野 拓也
1
,
伊牟田 真樹
2
,
仲島 佑紀
1
Kenta HIRANO
1
,
Hironobu AJIRO
1
,
Takuya YAMANO
1
,
Masaki IMUTA
2
,
Yuki NAKAJIMA
1
1医療法人社団紺整会船橋整形外科市川クリニック
2医療社団法人紺整会船橋整形外科みらいクリニック
キーワード:
慢性頸部痛
,
デスクワーカー
,
身体機能
Keyword:
慢性頸部痛
,
デスクワーカー
,
身体機能
pp.479-485
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203032
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要旨 【目的】当院に通院しているデスクワーカーの慢性頸部痛愁訴の有無に影響を及ぼす因子を明らかにすること.【方法】対象はデスクワークに従事している通院患者における慢性頸部痛有愁訴群30名と無愁訴群30名とした.調査項目として頸椎可動域(屈曲,伸展,側屈,回旋),頭蓋脊椎角,体幹可動域(回旋),円背指数,骨盤傾斜角,胸郭拡張差,股関節可動域(屈曲,伸展,回旋),他動下肢伸展挙上角度,踵殿間距離を測定した.【結果】共変量(年齢,性別,body mass index,デスクワーク時間,服薬の有無)で調整した多重ロジスティック回帰分析にて,慢性頸部痛有愁訴に影響を及ぼす因子として頸椎可動域伸展・回旋,頭蓋脊椎角,体幹可動域回旋,胸郭拡張差が抽出された.【結論】頸椎可動域伸展・回旋,頭蓋脊椎角に加え,胸郭拡張差と体幹回旋が抽出されたことから,患部外機能も含めた評価を実施することが重要であることが示唆された.
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