Japanese
English
報告
石灰沈着性腱板炎に対する超音波治療と拡散型圧力波治療の治療効果の比較
Comparison of treatment effects for calcific tendinitis: ultrasound therapy and radial shock wave therapy
三船 昂平
1
,
小原 弘行
1
,
大森 康高
1
,
杉浦 史郎
1,2
,
豊岡 毅
1
,
中村 恵太
1
,
志賀 哲夫
1
,
高田 彰人
1
,
大山 隆人
1
,
石崎 亨
1
,
岡本 弦
1
,
西川 悟
1
Kouhei MIFUNE
1
,
Hiroyuki OBARA
1
,
Yasutaka OMORI
1
,
Shiro SUGIURA
1,2
,
Takeshi TOYOOKA
1
,
Keita NAKAMURA
1
,
Tetsuo SHIGA
1
,
Akito TAKATA
1
,
Takato OYAMA
1
,
Tohru ISHIZAKI
1
,
Yuzuru OKAMOTO
1
,
Satoru NISHIKAWA
1
1西川整形外科
2千葉大学大学院医学研究院環境生命医学
キーワード:
石灰沈着性腱板炎
,
超音波
,
拡散型圧力波治療
Keyword:
石灰沈着性腱板炎
,
超音波
,
拡散型圧力波治療
pp.353-356
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202991
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要旨 【背景】石灰沈着性腱板炎患者に対する超音波治療と拡散型圧力波治療(radial shock wave therapy:RSWT)の治療効果について,治療成績,治療期間,治療頻度を比較検討した報告は少ない.【対象と方法】石灰沈着性腱板炎と診断され,各治療前後での評価が可能であった18名(超音波群:1 1名,RSWT群:7名)において,治療成績,治療期間,治療頻度を調査し,比較検討を行った.【結果】治療成績は,超音波群で改善が2名,未変化が9名,RSWT群で改善が5名,未変化が2名とRSWT群が有意に改善していた(p<0.05).また,調整済み残差分析の結果,RSWT群は有意に改善し,超音波群は有意な改善が得られなかった.治療期間は,超音波群は57.3±34.9日,RSWT群は30.6±3.2日でRSWT群は有意に治療期間が短く(p<0.05),治療頻度は,超音波群で週に1.84±0.86回,RSWT群で週あたり1.09±0.1回とRSWT群で有意に少なかった(p<0.05).【まとめ】RSWTのほうが有意に治療成績が高く,治療期間が短く,治療頻度も低いため,RSWTは患者の負担が少なく有益な治療であると推察された.
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