連載 画像評価—何を読み取る? どう活かす?・第11回
急性心不全
西原 浩真
1
,
岩田 健太郎
1
Hiromasa NISHIHARA
1
,
Kentaro IWATA
1
1神戸市立医療センター中央市民病院リハビリテーション技術部
pp.1255-1260
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202841
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症例情報
患者:78歳男性
現病歴:7月中旬から夜間の寝苦しさや労作時呼吸困難の訴えが増え,徐々に日中の活動量も減っていた.入院前日,寝室から5m離れたトイレへ移動するのも息苦しくなってきた.翌朝に同居の娘が,患者が寝室で動けなくなっている状態を発見し,救急要請した.搬送時は意識障害あり,収縮期血圧91/34mmHg,平均血圧53mmHg,心拍数130bpm,酸素飽和度84%であった.慢性心不全の急性増悪からの心原性ショックと診断され,入院後,非侵襲的陽圧換気を導入,輸液負荷,強心薬,昇圧薬による薬物治療が開始された.
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