特集 もう迷わない! 循環器薬物処方〜若手医師へ贈る熟練医の処方の考え方
II 疾患ごとの薬物治療の方針について理解する
2. 心不全(急性/慢性心不全)
赤澤 康裕
1
,
坂田 泰史
1
1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学
キーワード:
急性心不全
,
慢性心不全
,
HFrEF
,
HFmrEF
,
HFpEF
Keyword:
急性心不全
,
慢性心不全
,
HFrEF
,
HFmrEF
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HFpEF
pp.76-80
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001394
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心不全症例の多くは急性心不全として発症するため,心不全の治療は急性心不全の治療を行うところから始まる。急性心不全の診療においては,心不全症状に対する治療として血行動態を安定化,酸素化の改善を図りつつ,並行して原疾患の診断および治療を並行して進める。急性期離脱後,体液貯留が解消されれば慢性期治療に移行し,左室駆出分画(LVEF)に応じて心不全治療薬を開始し,増量を試みる。本稿では急性心不全および慢性心不全における薬物の治療方針について概説する。
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