Japanese
English
報告
地域在住高齢者における緊急事態宣言後のロコモ25,抑うつ状態の変化
Changes in the 25-question Geriatric Locomotive Function Scale and depressive state after the declaration of emergency among community dwelling older adults in Japan
今岡 真和
1,2,3
,
中村 美砂
1,2
,
田崎 史江
1,2
,
中尾 英俊
1,2
,
今井 亮太
1,2
,
肥田 光正
1,2
,
武田 雅俊
1,2
Masakazu IMAOKA
1,2,3
,
Misa NAKAMURA
1,2
,
Fumie TAZAKI
1,2
,
Hidetoshi NAKAO
1,2
,
Ryota IMAI
1,2
,
Mitsumasa HIDA
1,2
,
Masatoshi TAKEDA
1,2
1大阪河﨑リハビリテーション大学リハビリテーション学部
2認知予備力研究センター
3大阪府立大学
キーワード:
COVID-19
,
緊急事態宣言
,
ロコモティブシンドローム
Keyword:
COVID-19
,
緊急事態宣言
,
ロコモティブシンドローム
pp.1231-1237
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202834
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要旨 【目的】本研究の目的は,緊急事態宣言後の地域在住高齢者を対象にロコモティブシンドローム,抑うつ傾向の変化および外出自粛状況の実態を調査することである.【対象と方法】対象は2018〜2019年に実施した本学ヘルスチェック事業に参加したことのある地域在住高齢者504名とした.2020年7月時点で郵送法による自記式調査を行いロコモティブシンドローム,抑うつおよび外出自粛状況を調査した.解析は前回ヘルスチェック参加時点の事前と今回調査の事後で比較検討した.【結果】対象者504名のうち,郵送にて回収された解析対象者は258名(回収率:51.2%)であった.ロコモ25の得点は事前9.87点±6.25点から事後11.78±10.23点へと有意に増加していた.また,ロコモ25の下位項目では,活動参加の項目が有意に点数増加していた.一方,抑うつ傾向の変化はみられなかった.なお,緊急事態宣言中に外出自粛をしていた者は249名(96.5%)であった.【結語】地域在住高齢者は,緊急事態宣言後にイベントが減少したことや知人と直接会うことを控えるなどして,ロコモティブシンドローム得点が増加していた.
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