Japanese
English
特集 いま必要な外科治療に関する臨床試験の最新知識
[領域別]外科治療の臨床試験の問題点と今後の展望
膵癌の外科治療に関するランダム化比較試験
Randomized controlled trials on the surgical treatment for pancreatic cancer
阪本 良弘
1
,
小菅 智男
1
,
奈良 聡
1
,
江崎 稔
1
,
島田 和明
1
Yoshihiro SAKAMOTO
1
1国立がん研究センター中央病院肝胆膵外科
pp.604-609
発行日 2011年5月20日
Published Date 2011/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103546
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
【ポイント】
◆膵癌の外科治療に関する主な臨床試験は,①膵切除術式が短期予後に及ぼす影響に関する臨床試験,②膵切除術式が長期予後に及ぼす影響に関する臨床試験,③膵癌の補助療法に関する臨床試験,に大別される.
◆ランダム化比較試験の結果の解釈は慎重に行う必要があり,特に短期予後に関する試験の結果は施設固有の因子によるバイアスの影響が大きい.
◆わが国から世界に通用するエビデンスを発信することが求められており,欧米で行われているような大規模な多施設共同のランダム化比較試験の遂行が必須である.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.