Japanese
English
症例報告
骨転移キャンサーボードと疼痛回避動作指導によりADLが拡大できた乳癌脊椎多発転移性骨腫瘍の1例
Case report of a breast cancer patient with spinal metastasis whose activities of daily living could be greatly improved after bone metastasis cancer board and pain avoidance movement guidance
深田 亮
1
,
赤坂 朋代
1
,
古矢 丈雄
2
,
田口 奈津子
3
,
渡辺 未歩
4
,
藤澤 陽子
5
,
金 勤東
1
,
竹内 弥彦
1
,
村田 淳
1
Ryo FUKATA
1
,
Tomoyo AKASAKA
1
,
Takeo FURUYA
2
,
Natsuko NOZAKI-TAGUCHI
3
,
Miho WATANABE
4
,
Yoko FUJISAWA
5
,
Geundong KIM
1
,
Yahiko TAKEUCHI
1
,
Atsushi MURATA
1
1千葉大学医学部附属病院リハビリテーション部
2千葉大学医学部附属病院整形外科
3千葉大学医学部附属病院麻酔・疼痛・緩和医療科
4千葉大学医学部附属病院放射線科
5千葉大学医学部附属病院看護部
キーワード:
骨転移キャンサーボード
,
多職種連携
,
疼痛回避動作
Keyword:
骨転移キャンサーボード
,
多職種連携
,
疼痛回避動作
pp.255-259
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202593
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要旨 【目的】転移性骨腫瘍により脊椎の不安定性が高い症例に対し,骨転移キャンサーボード後に疼痛回避動作指導を中心とした理学療法が効果的であった症例について報告する.【対象】乳癌,脊椎多発転移を呈した52歳女性である.Spinal Instability Neoplastic Scoreによる脊椎の不安定性は16点であった.腰背部の疼痛が増悪し,ADLが困難となった.【方法】骨転移キャンサーボードで多職種連携し,疼痛回避動作指導を中心とした理学療法を施行した.【結果】骨転移キャンサーボードから23日間,骨関連事象が増悪せずにADLの拡大が図れた.【結語】脊椎の不安定性が高い症例に対し,骨転移キャンサーボードで多職種間の連携を強化し疼痛回避動作を中心とした理学療法を施行することで,疼痛を増悪させずにADLの拡大につなげた.
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