Japanese
English
報告
夜間痛を合併した拘縮期の肩関節周囲炎における臨床的特徴
The periarthritis shoulder in contracture phase associated with nocturnal pain in clinical characteristics
赤羽根 良和
1
,
竹中 裕
2
Yoshikazu AKABANE
1
,
Hiroshi TAKENAKA
2
1さとう整形外科
2山内ホスピタル
キーワード:
拘縮期
,
夜間痛
,
臨床的特徴
Keyword:
拘縮期
,
夜間痛
,
臨床的特徴
pp.1147-1152
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202468
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要旨 【目的】拘縮肩に続発した夜間痛の程度と臨床的特徴を検証するため,非夜間痛群,夜間痛軽度群,夜間痛重度群の3群間に分類し検討した.【方法】対象は肩関節周囲炎150例150肩である.肩甲上腕関節の位置関係は肩関節X線像からacromion humeral interval(AHI),humeral head diameter(HHD),AHI/HHD比,glenoid humeral angle(GHA)を測定し,肩関節可動域は屈曲,外旋,内旋角度を測定し,それぞれを比較した.【結果】AHI,HHD,AHI/HHD比は3群間で有意差を認めなかった.GHAは非夜間痛群と比較して夜間痛軽度群,夜間痛重度群が有意に大きく(p<0.01,p<0.01),夜間痛軽度群と比較して夜間痛重度群が有意に大きかった(p<0.01).肩関節の屈曲角度は非夜間痛群,夜間痛軽度群と比較して夜間痛重度群が有意に小さかった(p<0.01,p<0.01).外旋・内旋角度は非夜間痛群と比較して夜間痛軽度群,夜間痛重度群が有意に小さく(p<0.01,p<0.01),夜間痛軽度群と比較して夜間痛重度群が有意に小さかった(p<0.01).【結語】拘縮肩は夜間痛の程度に応じて肩甲上腕関節の位置異常や可動域制限が顕著となる.
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