Japanese
English
原著
大腿骨頸部/転子部骨折術後における急性期リハビリテーションの費用対効用
The cost-utility of acute rehabilitation in patients with hip fracture
近藤 千雅
1
,
八木 麻衣子
2
,
川崎 一泰
3
,
西山 昌秀
4
,
田口 さやか
4
,
鈴木 智裕
5
,
仁木 久照
6
Chika KONDO
1
,
Maiko YAGI
2
,
Kazuyasu KAWASAKI
3
,
Masahide NISHIYAMA
4
,
Sayaka TAGUCHI
4
,
Tomohiro SUZUKI
5
,
Hisateru NIKI
6
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院リハビリテーション部
2聖マリアンナ医科大学東横病院リハビリテーション室
3中央大学総合政策学部
4川崎市立多摩病院リハビリテーション科
5聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーションセンター
6聖マリアンナ医科大学病院整形外科
キーワード:
大腿骨頸部/転子部骨折
,
急性期リハビリテーション
,
費用対効用
Keyword:
大腿骨頸部/転子部骨折
,
急性期リハビリテーション
,
費用対効用
pp.1141-1146
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202467
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要旨 【目的】大腿骨頸部/転子部骨折術後の急性期リハビリテーションの費用対効用の検討.【方法】大腿骨頸部/転子部骨折術後症例67名(平均76.7±11.2歳)について,診療録より患者背景,診療状況,医療費,人件費,設備費を調査した.また介入時と術後1週ごとに,健康関連QOLをEuro-QOL 5 Dimensionsで評価し,リハビリテーションによる増分質調整生存年(quality-adjusted life years:QALY)と増分費用を求め,増分費用対効用比(incremental cost-utility ratio:ICUR)を算出した.【結果】増分QALYは0.03,増分費用は14.6万円,ICURは464万円/QALYとなった.【結論】医療経済学的に有用とされるICURは約500〜600万円であり,本モデルでは急性期リハビリテーションの費用対効用が認められた.
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